nuiru's blog

2015.8.22川西JC、2015.10.27郡山JCで行われた樋渡啓祐氏の講演会の内容をお伝えするブログです。

川西JC樋渡啓祐講演会 #19 に思ったこと

川西JC樋渡啓祐講演会2015.8.22 #19「Facebookで特産品販売、YouTubeでお米完売、物語があれば売れる、48億7千万再び」に思ったことです。


2011年に武雄市が始めた通販事業について話題が移ります。

4年前、僕はFacebookで特産品を売り出しを始めました。

F&B良品→FB良品→JAPAN satisfaction guaranteed→自治体特選ストアと名前を変え続けた通販事業があります。

現在も続いていますが、23自治体が参加するもすでに10自治体が主に売上低迷とかかる費用とを理由に脱退しています。

 

当初のF&B良品、FB良品という名称は、S&B食品、無印良品との誤認を狙ったものだったそうです。

次の名称は、Facebookでのいいね!数が多く人気ブランドとのふれこみのsatisfaction guaranteed(SG)社の名称を利用したものでした。

しかし、SG社は、いいね!を得るために自社に権利のない画像などを悪用していたり、いいね!のクリック元がインドやインドネシアといった国からのものに偏っていたり、その人気は実態を伴っていませんでした。

そうこうするうちにSG社がブランドライセンス事業を止めたため、通販事業は名称変更を強いられ、現在の自治体特選ストアという名称になりました。

 

最初は良かったんですけど、すぐ売れなくなって、お米を出したんですけど、これまた売れない。

それを打開するために、YouTubeで商品のPR動画を公開したそうです。それがこの動画です。

 

商品であるお米の生産者一家がカメラの前で方言まじりの台詞をぎこちなくしゃべり、それをいかにも素人が撮影しているふうなPR動画に仕上がっています。その素人っぽさ、素朴さがうけて商品が売れたと自慢げに語ります。

ソーシャルネットワークで地元の知人がシェアしていれば、応援の意味も込めて買ってみようと思うでしょうね。

 

出た瞬間から、電話とメールの、が殺到したんですね。

と言いますが、150袋が2週間ということは1日11袋。これで殺到という言葉が適当でしょうか。それにFacebook上のネット通販という理解なのですが、電話が殺到というのはどういうことなのでしょうか。

 

問題はこの動画の公開時期です。

「すぐ売れなくなった」と言っていますので、通販事業を始めて1年後ぐらいの打開策かと思ったのですが、そうではありません。

2011年11月7日に武雄市がF&B良品TAKEOを開設し、その1ヶ月後の2011年12月5日にこのお米のPR動画が公開されています。最初の動画ですから市長や市の職員がこぞってソーシャルネットワークでシェアもしたでしょう。まだ「最初は売れていた」の最中に行われていたことです。

たったの1ヶ月でもう売れなくなっていたということは、最初から売れていなかった。売れていた時期などなかったに等しいのです。

 

その後も売上低迷で参加自治体の脱退が相次いでいるということは、この手法ではこの商品だけしか売れなかったのではないでしょうか。

また、自治体通販でこれまでに最も売れた商品は、テレビでPR番組が放映されたものだそうですから、YouTubeのほのぼのPR動画では、通販事業を維持できるほどの効果はなかったのです。

 

それをふまえて樋渡氏の言葉を聞くとむなしくなります。

しかもこれ全然メディア活用してないんですよ、メディアを。

一番売れたのはテレビというメディアで紹介された商品です。 

だから地方の最大の武器はこれなんですよ。ソーシャルネットワークを行政だけではなくて、みんなが使いこなすようになれば、ものすごくパワーを持つって。

ソーシャルネットワークを活用して売れたのはごく一部の例外です。

 

「ふるすま」の行く末も同じでしょう。