nuiru's blog

2015.8.22川西JC、2015.10.27郡山JCで行われた樋渡啓祐氏の講演会の内容をお伝えするブログです。

川西JC樋渡啓祐講演会 #16 に思ったこと

川西JC樋渡啓祐講演会2015.8.22 #16「代官山蔦屋書店、増田さんと病院やる、名刺を渡す前の5秒、図書館法の壁、スピードは最大の付加価値」に思ったことです。

1ヶ月後のどこがスピード?

で、あと、もっと大事なのはスピードです、スピード。これが一番大事。で、スピード。

2011年12月22日放映のテレビ番組で代官山蔦屋書店を見て、武雄市の図書館をTSUTAYAにしたいと思いついき、翌日にTSUTAYAを展開するCCC社に電話をしたものの社長には取り次いでもらえなかったそうです。

テレビを見て翌日電話したことを「スピードだ」というのは分かりますが、取り次いでもらえなかったのですから、成果はなかったのです。

結局、樋渡氏が現地の代官山蔦屋書店に足を運んだのは1ヶ月後の2012年1月23日のことですから、スピードと言えるでしょうか。

 

それって偶然?

樋渡氏は講演で、特に約束もなく自分もその日2時間ほどの滞在時間しかないスケジュールで代官山蔦屋書店に行ったら、偶然、CCC社の増田社長がいた、と言っています。

ここがちょっと演出がかっているように思います。

増田社長に会えたのは偶然だったのでしょうが、CCC社の副社長とは図書館の運営委託について面会の約束があって出かけたのではないかと推測します。

その根拠は、その日の樋渡氏のブログです。

このような記載があります。

今日は日帰り東京主張。とある交渉ごとでトップセールスに。日本を代表する経営者と会えました(孫社長じゃないですよ。)。後は、切れ者として名高い副社長と大枠をお話しましたが、まとまりそうです。トップ同士で話をすると、圧倒的に話が速い。スピードは最高の付加価値ですね。

僕はほとほと運が良い。

 

「日本を代表する経営者」というのが増田社長です。

「会えました」「運が良い」という書き方からは、増田社長に会えたのは偶然だったのでしょう。

しかし、「交渉ごとでトップセールスに(行った)」という書き方からは、あらかじめ約束があってのことだったことがうかがえます。「あながたには言えない」とCCC社の社長室の人に言ったそうですが、樋渡氏が代官山蔦屋書店に行った日が初めてのコンタクトではなく、それより以前に担当者レベルでの事前交渉があったと思われます。

「副社長と大枠をお話しました」と書いていることから、副社長との面会の約束で代官山蔦屋書店に出かけたら増田社長が偶然いた、ということでしょう。2時間の滞在でCCCの本社でもない一店舗とという場所で、社長、副社長にそろって会えるはずがありません。

だとすれば、この日、増田社長に会えなかったとしても武雄市図書館のTSUTAYA運営委託の話は進んでいたのです。

この計画は会議室の中ではなく、冬晴れの舗道の上で、始まった。」が芝居がかっています。


CCC社はすでに図書館をやろうとしていた

もうひとつ気になるのは、樋渡氏からCCC社へ図書館運営を持ち掛けたとされているものの、それ以前にCCC社は図書館運営を画策していたという点です。

講演の中で、CCC社増田社長の言葉として樋渡氏はこう言っています。

図書館をやりたいと思ってるんだ。でも図書館って、公立がやるとすごい楽なんだけど、民間がやるとすごい難しい。困ったなって思うときにあなた(樋渡氏)が来た

ということは、CCC社は樋渡氏が来る前に、どこかの自治体に対して図書館運営話を持ち掛けて断られたり、公募入札をやろうとしてできなかった、という経験をしていたことになります。

CCC社にしてみれば、今までさせてもらえなかったことを逆に自治体(武雄市)のほうからやってくれと頼みにきてたのですから、これ幸いとばかりに話に乗ったのでしょう。

これがうまくいけば、他の自治体、一度持ち掛けたものの実現できなかった自治体にも”再度”アプローチできるのですから。

 

TSUTAYA図書館は価値をもたらしたのか?

再度樋渡氏は言います。

だからスピードは最大の付加価値なんですね。

TSUTAYA図書館は価値をもたらしたと言えるのでしょうか。

オープン当初はその表面的な集客にもてはやされていましたが、選書、独自分類など、図書館としての基本サービスの杜撰さが露わになり、メディアはこぞって問題を指摘する記事を掲載し、報道が続いています。

歴史的資料を含む二度と入手不可能な蔵書の廃棄などもあり、まちの図書館は喪失してしまいました。かろうじて来館者を寄せ集めているのはTSUTAYAスターバックスという娯楽施設だけになってしまっています。

それらの娯楽施設も客が減れば儲からずCCC社は去っていくことでしょう。

TSUTAYAに図書館を委せてしまった町が、本来の知の集積施設である図書館を取り戻すまで、どれほどの時間が要するのでしょうか。いえ、図書館のない町には、図書館の利用者もいなくなっていることでしょう。

まちの活性どころか、まちの衰退です。

 暴言

(CCC社に電話したが増田社長はニューヨーク出張で不在だと言われて)ここの会社は居留守にニューヨークを使うかって思いましたもんね。
増田社長のSP、指3本しかなかったですもんね。

増田さんが、武士に二言はない、って言ったんですね。この人はたして武士だったっけって思って、ちょっと違うだろうなあって思って。

 可児JCでの講演会では、これに続けて(増田社長は)「女郎屋の息子」とまで言いました。

 

増田さんと病院やります

「内緒なんですけど」と言いながら公開の場で言うってことは宣伝したいのだと思いますが、樋渡氏は自分が行きたくなる病院を手がけるそうです。

僕、超病院嫌いです。だけど、この嫌いな僕が、もう用事なくても病院に行く、病院に行きたいっていう病院を増田さんとセットになってします。

樋渡氏が全面的にプロデュースして自ら「拘りに拘りました」というリラクゼーションサロン「コリニック天神店」は、2015年4月24日にオープンし、2015年5月19日に閉店したそうです。ものすごいスピードです。

そろそろ樋渡氏は、自分のセンスの悪さ、自分が手がけるとろくでもないものができるということに気づいてはいかがでしょうか。